セミナー登壇から見えてくるもの
先日のことになりますが、本当に素敵なお仲人さん達(それぞれが結婚相談所を開業されています)に向けて、Googleマップ対策についてお話しする機会に恵まれました。zoom開催でしたが事前に(また当日も)たくさんご質問をいただき、その後のアンケートでもあたたかなご感想を数多くいただきました。
セミナーは毎回緊張しまね。でもやって本当によかった!何より、私自身MEO対策に関し多くの発見があったセミナーでもありました。
実のところ、私のクライアント様はゼロスタートの方が多いので「MEOとは?」といったお話しや、その有効性についてご説明をしてさしあげるところから始まる事が多いんですね。ですが、今回はある程度知識を持った参加者様ばかり。ふさわしい内容については数日悩みました。
現在、外注している方の本音を知る
それにしても・・・どうして大手に外注されている方までが参加されるのかな?ということを、実は考えていたんです。
今日、このコラムでお伝えしたい点はココなんです。(予めお断りしておくと「大手だから・・・」とそうした類の話ではありません)
外注には大きなメリットがあると考えています。単純な話、自分の時間の確保ができてご本業に集中できるわけです。MEO対策の場合、ノウハウが不明瞭であることも外注する要因の一つかもしれませんね。他にも、大手に依頼する場合、多くの方の予想より低コストですから経済的にも悩まずに専門家にお任せしてしまった方が、早々に完全手放しできて「楽」ですよね。
なのですが、どうしてモヤる気持ちがあるのでしょうか??
セミナー後にアンケートをお願いしたり、個別相談会を実施する中で見えてきたことがあります。
それは、
業者と心を通わす機会がない
説明会から適当さを感じた
HPからそっくりそのまま抜き出しただけの「作業」に疑問を感じている
何年続けても上位表示されない、集客に繋がらない
代行内容が適正であるかが分からない
外注しているのに、安心して手放しができない感覚がある
こうした本音を聞いた時・・・、契約開始後に人の気配を感じないな・・・と思ったんです。
集客に繋がらない不満はもちろんある。でもね、それ以前に対人サポートの基本である「共感」「理解」無くして、ビジネスを動かすことに大きな抵抗感をお持ちなのではないかと、まず考えました。
パッケージ化された商品は、HPを見ていてもマーケティング的に強く心惹かれる要素で詰まっています。また、売るための言葉も同様にパッケージ化されているので完璧。滑らかで聞いていて心地よいですよね。でも一度サービスがスタートすると、どうでしょう??クライアント様の「こうなりたい」に、しっかりと応えていないように感じたんです。
応えないつもり、なはずはないですよね。でもね「こうなりたい」は徐々に変化していくもの。「事前のヒアリングシート1枚」だけで長期間代行を続けられることに、非常に心許ない思いをされる方は多いのではないでしょうか。
一方で、お仲人さんたちは日頃からお客様と「共感」「理解」でつながるサービスを提供していて、往々にして非常に属人的で人間味があるんです。パッケージの真逆なわけです。だからこそ、それ受けた時に強い居心地の悪さを感じてしまう・・・きっとそうした方が一定数いらしたセミナーだったのではないかと、想像しています。
サービスは案外、属人的な方が信頼される
一人でビジネスをしているとチーム戦が懐かしく恋しい時もあります。
ただ、頻繁にお客様とやり取りをし、受け取ったビジネスへの想いをGoogleビジネスプロフィールの小さな箱にきゅっと詰め込んでいく今のスタイルを続けていくうちに、お客様とチームになっていく感覚がしばしばあるんですね。本当に不思議なのですが、確かにあるんです。
実は、この「チーム感」を共有したクライアント様から、サポート終了時「他にサービスはありませんか?」と尋ねられることがとても多いんです。クライアントさまのニーズを正しくキャッチできたかどうかの一つのバロメーターであると同時に、クライアント様が頼りとするのは私のMEOの経験などではなく「この属人的なサービスが一つのスキル」であり、これが好まれ・必要とされていることを感じずにはいられません。
属人的であるということは、言語化が難しくマニュアル化しにくい難点もありますが(笑)、どんなにマーケティングの「最先端」が入れ替わってもツールが現れても、この「属人的である」ことはビジネスの伸び代になり続けそうです。
読んでくださっている貴女もぜひ、このスキルを大切に温めていきませんか?